期待の「KANEBO」2016.09.15.デビューです!
カネボウから新ブランド「KANEBO」が9/15デビューするようです。
社名をブランド名にするほどですから、力が入ってそうですね!
今月のマキアにポイントメイクが全色、載っていました。インスタ等でも既に話題になっていますね!
さて、公式サイトの口紅紹介のところから飛んだメイクアップ・コンセプトの中に肌を美しく見せる色、「5Rカラー」とあります。
「肌を美しく見せる。」
これはいろ結いがパーソナルカラー診断の中で最も重視している部分なので、同じテーマなだけにとっても気になります!
(購入して使い勝手が良ければお客様へのおすすめメイクカラーリストにてご紹介できればと思っています)
さて、「5R」、そして、下の図が何なのか。
公式サイトではその説明がないのですね~。
恐らくこの「5」「R」「図」を詳しく掘り下げるとマニアックな内容になるため省略しているのだと思いますが、きっとこのブログにはパーソナルカラーや色について興味がある方も多いと思いますので、今日はカラーリストとして、色彩学上でこの「5Rカラー」が何を意味するのかを解説してみます。
ではさっそくです。
(画像はKANRBOさんよりお借り致しております)
まず、おそらくこちら「マンセル表色系」を使った色の提案でしょう。
(表色系=色を具体的に数値化して表すためのもの。下に別途記載しました。)
横軸にc2~c20、縦軸にv1~v9とあります。
v=Value・バリュー(明度) 明るさ
c=Chroma・クロマ(彩度) 鮮やかさ、です。
では、5Rって何でしょうか?
R・・・
REDの頭文字。赤。
(マンセル表色系ではR=RED、Y=YELLOW、G=GREEN、B=BLUE、P=PURPLE)
5・・・
黄みの赤(オレンジっぽい赤)、青みの赤(紫っぽい赤)など、様々な色相の「赤」があります。
それをグラデーション順に並べ、10分割し、それぞれに1~10まで数字を振ります。
真ん中の5がオレンジにも紫にも寄っていない、中心の赤となります。
このあたりはパーソナルカラーに通じるものがありますね。
ちなみに、1~4Rは紫に寄った赤。つまりブルーベースの赤、パーソナルカラーで言うと冬と夏が該当します。
6~10Rはオレンジに寄った赤。イエローベースの赤、パーソナルカラーでは春と秋の赤です。
画像でしか見ていないので実物は違うかもしれませんがKANEBO「モイスチャールージュ」は
ブルーベース(夏・冬)=3、6
イエローベース(春・秋)=1、2、5
ニュートラル=4
と見受けられます。(あくまでも発売前の現時点での私のブラウザ上の色、雑誌の紙面で見た色です。実際の商品をご自身の唇に塗った時にどんな色に発色しているか、が最も大切だということを忘れないでください!)
実物を見るのが楽しみですね。
シンプルでかっこいい。大人のブランドといったパッケージ。素敵ですね!
コスメはアーティストの「感覚」で色選定していそうなものも多いですが(イエローベースの色とブルーベースの色があれこれ混ざったパレットなど…。もちろん製造工場には表色系を使って色の伝達をしているはずですが。)このように表色系をコンセプトとして公開しているブランドは少ないのでカラーリストとしてはとても興味深いです。
興味深いを通り越して、気になって仕方がないです(笑)(しかもコスメ大好きなので)
KANEBOさんのように色のコンセプトが明確な商品は、パーソナルカラー診断を受けた方には色選びしやすくておすすめですよ!
パーソナルカラーの知名度も上がってきているので、こういった<色彩>を意識した商品がもっと増えることを願っています。
今月のマキアにも載っていました!
それから、「セレクションカラーズアイシャドウ」もとっても素敵。
私は単色カラーのアイシャドウよりも多色パレットが好きです。見た目が!
こちらはパレットごとに統一感のある色展開なので、パーソナルカラーを知ってる人にはとても使いやすいはずです。統一感があるのでいわゆる「捨て色・使わない色」がないのですよね
(パーソナルカラーを使ったメイクをすると、ベースにあっちのパレットの右上を使って、締め色にこっちのパレットの左下を使って…となってしまうことも多いので)
そしてチークも二色入りで「つややか」「透明感のある発色」とのこと!
ブラシ、ケースが別売りなのも嬉しい配慮ですね。そういえばルナソルも別売り形式ですよね。(ルナソルもカネボウさんです)
あと3週間。発売がとっても楽しみ!自分用・サロン用、共に買ってしまいそうです。
・・・表色系について・・・
表色系、なじみのない言葉かもしれませんが、表色系がないと工業製品を作ったりするときに色の伝達ができません。表色系は有名なものが6~7種類あり、国、業界(塗装、テキスタイル、デザイン、美術…など)によってどの表色系を使うかは様々です。ちなみに日本ではPCCSと今回のマンセル表色系がメジャーです。
いろ結いのパーソナルカラー診断はPCCSで色を分類しています。(パッと見てわかりやすいからです。)
ちなみに色彩検定一級の一次試験、二次試験ではこれら各表色系の変換計算や、目で見た色を数値化する問題が出ます。誤差がほとんど許されないのでこれはとてもシビア。この知識があればどの業界に行っても、色に関してお任せ頂けるようになります。知識、計算式だけじゃなく、視感も問われる試験なので、合格すると自信がつきますよ!カラーアナリストを目指してる方はぜひチャレンジしてみて下さい。おそらく多くのパーソナルカラーアナリスト養成講座ではほとんど触れないであろう色彩学が身に付きます。
「色は表色系で定量的に表すことができる」ということがわかると、パーソナルカラーや色の識別もより的確にできるようになりますよ!
・・・初めての方へ・・・
こちらは似合う色、メイク、ファッションデザインの分析を行っているプライベートサロン「いろ結い」のブログです。ブログ内の情報は当サロンにて「パーソナルカラー診断・パーソナルデザイン診断・骨格診断・メイクレッスン」を受けられたお客様に楽しんで頂きたいと願いをこめご提供しております。・・・東京 町田 パーソナルカラー&スタイル「いろ結い」代表 田原・・・