※モニタによって色再現が異なりますので画像は参考程度にご覧ください。
いずれもサマー(夏)のドレープ。
わずかに清濁感や明度の差がありそれによって細かな16分類が可能となる。
今日はカラーアナリストの少し地味な裏方作業の一つをご紹介します。
診断では何よりもドレープが物を言います。
なのでドレープはパーソナルカラー診断で一番大切な道具のひとつです。
さて、お客様をお見送りした後のドレープですが、いつでもすぐ使えるよう元通りにセットします。
このドレープセットの作業が地味ながら骨の折れる作業でして、ただ重ねて並べるという雑な扱いはできません。
まずドレープは高価なのでけっこう気を使います。
中にはすでに入手が難しいものもあります。
こちらの4枚もサマー(夏)のドレープ。
いろ結いにはこのようなちょっと面白いドレープもあります。
ご興味ある方もきっと多いと思うのでここだけのお話なのですが、いろ結いにあるドレープ全てを合わせるとOLさんのお給料2~3か月分に相当します、つまりコーヒー片手に作業はできません。
皮脂がつかないよう手を石鹸で洗い、しわにならないよう伸ばし、そして翌朝の日差し(直射日光)が当たらない場所にしまいます。
そして、これは私なりのちょっとしたお客様への配慮なのですが、布を当てた時に、次に当てる布(今当ててる布の下にある布)がひょこっと顔を出していると…(こんな状態↓)
例えばウィンター(冬)にサマー(夏)を重ねた、明度、彩度の比較の時など。
淡いピンクだけを見たいのに、上に濃いピンクが目に入り、見辛いのです。
特に写真のような淡い色の後ろから濃い色が顔を出していると、色と共に「コントラストの強い線(濃いピンク)がある」という情報も同時に視界、そして脳に入ってきてしまいます。すると「色」よりも「コントラスト」に意識が引っ張られ、そこで判断が鈍ります。
するとお客様にとっては、顔色の変化が見辛くなりますので(カラーコンサルタントを長くやっているとそこには左右されないのですが)布を重ねる時はぴったりではなく、少しづつ、上に、上に、この写真のように段差をつけながら順にドレープを重ねていきます。
統一感のあるピンクのグラデーション!美しいですね。
横から見ると…こうなります。↓
これはきっとどの養成講座やスクールでも教えてくれないでしょう!
150枚前後を丁寧にやって1セット30分以上はかかります。(いろ結いでは、よく売られてる定番の20~40枚程のドレープではなく、色の区分けが細かいプロ用ドレープを使っているのでなおさらです。)
わたくし田原がドレープが好きなあまり、複数メーカー、特殊なもの、布の素材違い、様々集まり、今では約300枚あります。(今後もっと増えるかもしれません。笑。)もちろん、一枚一枚色の識別はできております。(人間の目は何千万色もの色を見分けられるといわれています。)
お客様のタイプによって診断で使う枚数は様々です(通常は100枚前後)。これから受けられる方も、すでに受けた方のアフターコースでも、ご希望があれば全色ありったけ当てて「ドレープによる顔映り変化の見分け訓練」も可能ですので、ご興味があればぜひぜひお申し付け下さいませ!
それから、並べる順番も私の中で定着している並べ方があります。
もう何年もずっと毎日お付き合いしているドレープなので、色だけ見て順番に並べることもできますが、日が落ちて蛍光灯下での暗い作業だとこのようなお色味↓は瞬時に判別しがたいものです。
3枚ともウィンター(冬)の緑です。ちなみにこの他にも冬の緑が何枚かあります。
3枚並んでいると識別できますが、一枚だけだとどうでしょうか?
ちなみに正確に色を識別できる光源はやはり太陽光なので、いろ結いでは夜からのパーソナルカラー診断は行わず、日中の明るい時間帯での診断を基本としております。
本題からそれてしまいました!
続きは次回に。
・・・初めての方へ・・・
こちらは似合う色、メイク、ファッションデザインの分析を行っているプライベートサロンいろ結いのブログです。ブログ内の情報は当サロンでコンサルティングを受けられたお客様に、より一層理解を深め、活用し、楽しんで頂きたいという願いをこめてご提供しております。当サロン以外で診断された方やまだ診断を受けていらっしゃらない方は、その点をご了承の上お楽しみ頂けたら幸いです。・・・パーソナルカラー&スタイル診断「いろ結い」代表 田原・・・